キャリア散歩道 ~いままでとこれから~

主に自分の昔を振り返りながら、今に至るまでをゆるくかいていければと思います

3ヶ月連続の過重労働。不条理な職場を反面教師に、私が誓った理想のリーダー像

「どれだけ自分が限界だと訴えても、周囲にその深刻さが伝わらない」。そんな孤独な戦いに、心がすり減っていませんか。40代や50代の私たちは、職場で過酷な業務を回しながら、私生活でも介護や家族を支える日々です。これ以上は倒れてしまうと必死の思いで発したSOSが、冗談混じりに受け流されてしまう。そんな、組織の冷たさと理不尽なすれ違いに、深い絶望と虚しさを感じることもあります。

先日、私は過度の負担を心配した会社側の段取りで、産業医との面談に臨みました。ここ3ヶ月ほど、毎月の残業時間が60時間を超え続けていたからです。医師には、過敏性腸炎になるほど体調が悪く、心身ともに限界である旨を率直に伝えました。すると産業医から、「上司に大変さを伝えるために『最近、眉間のしわが増えました』とユーモアを交えて言ってみては」とアドバイスをくれたのです。

私は少し言葉をアレンジし、上司へ「産業医から、以前よりひどく疲れているように見えると言われました」と真剣に切り出しました。しかし、返ってきた言葉は「昨日飲みすぎたからとかじゃないの」という軽い一言でした。その瞬間、頭が真っ白になり、一気にがっかりした気持ちが押し寄せました。ヨコオタロウさんの描く世界のように、こちらの命がけの叫びが、相手にとってはあまりに軽い日常のノイズでしかない不条理さを、突きつけられた気分でした。

上司がこちらの疲弊を真剣に捉えてくれないときのコツは、感覚的な言葉ではなく「3ヶ月連続で残業60時間超」といった、言い逃れできない具体的な数字をメールなど形に残る方法で淡々と突きつけることです。注意点は、相手の冷淡な態度に感情を爆発させて、自分のエネルギーをこれ以上消費しないこと。会社や上司の人間性を変えることは諦め、冷徹に「業務量を減らす交渉」のための事実集めに徹するのが最善の自己防衛です。

上に立つ人間の器の小ささを嘆くより、この経験を反面教師にして、自分がどうあるべきかを選ぶことの方が大切なのだと感じています。

今回の件で上司への期待は捨てましたが、自分が部下に同じような不調を打ち明けられたときは、絶対に突き放さず、誰よりも寄り添っていこうと心に誓いました。3回の転職を乗り越えてきた私ですが、自分の命と家族との大切な時間を守るため、産業医の手も借りながら、次の一歩を冷静に進めていくつもりです。自分の美学を信じて、明日からの日常を凛として歩んでいきたい、そう強く思いました。